【足跡】2話
前回までのお話👇
旅の始まり 【足跡】1話 - eriaと五感で感じる地球 ~足跡×道しるべ~
それは2008年の秋の話-…
私の心友 竜太 が東南アジアを1人で旅しようと思ってると話をしてきたのはo
私たちは埼玉県の蕨市という小さな町の【ホルモン雑】というホルモン焼き屋でバイトをしていた。
バイト仲間には高校から一緒の竜太と、住んでるマンションも同じの幼馴染のあっちゃんと一緒でした。
9月某日、バイト中竜太は私にこんな質問をしてきた。
『eriaは将来やりたいこと決まってる?』
この時は私が何をしたいかなんて決まっていなかった。
すると、竜太は話を続けた。
『俺,今経済学部に居るけど,全く向いてないって気づいたんだよねo
それで何やりたいんだろうって思って…
1人で旅でもして世界を見て,感じていろいろ考えたいなって思ってさ...........』
私がこの時海外に行きたいって思った理由は、単純に親から離れたかったと思っていたし、自由になりたいと思っていた。
友達とどこかに出かけるなんて初めてのことだし。普通のことだけど………
それをしたかっただけ。
『今年でもう20歳だしね。俺は1人で1ヶ月くらい行こうと考えてるんだ…』
これが竜太が旅に出るきっかけとなった
つまりは,自分探しの旅,やりたいコトを見つける旅にでるというコトo
私はもちろん賛成した。
というより、私からしたらやりたいことを探しに1ヶ月も海外に行くことは未知の世界であり、羨ましいなという気持ちと自分には経験ができない貴重な時間に感じた。
学生の男の子が海外に行くきっかけはきっとみんなこんな些細な気持ちから始まるのだと、今になっては思うところである。
2008.10
バイト上がりに一緒にご飯を食べた時の事。
竜太は普段からあっちゃんにいろんな相談をしていたようだった
1人旅についても
ウガンダへ一人バックパッカーの経験があったあっちゃんから得る情報は新鮮で新たに学ぶことや得ることが多かった様で,その話しをしている竜太はとても生き生きしているように見えた
あっちゃんが初めて一人で海外に行った時、当時ウガンダのイスラエル大使館で働いていたお兄ちゃんからこんな手紙をもらったそうだ。
(以下 メールの内容より…))
旅行をゆっくりできるのは学生の時だけだから、まず世界地図を開いてみるといい。どこに行ってみたいのか、自分が今行こうとしている所だったらどこにいけるのか、そういうことをゆっくり考えてみな。
学生時代、何を見つけるべきか。
それは、間違いなく友人だと俺は思う。
クレイジーで頭がよくて、視野の広い友達を作るといい。
周りに流されたら負けだぞ。
東京っていう社会で生活してたら大きな世界は見えてこない。だけど、東京っていう社会はとてつもなく大きい。でも、世界のことを考えてみると東京なんて一つの小さい社会(経済的力はもちろんあるが)
ただ海外に出たい、海外で働いてみたいって考えは誰でもできる。そして、少し勉強すればできること。留学してもいいし、国際的企業で働けばそんなことはできる。
でも、それじゃ遅いかもしれないぞ。とにかく色々な所を見てみると、世界ってものの動き方がなんとなく掴めるようになってくる。それができるようになると、ただ海外で働くだけなんて物足りなくなる。
別にお前にそうなれとは言わないけど、視野は大きく持とうとすることが大切。かといって、絶対にスレた人間になったらいけない。
世界を旅してても下らない人間なんて沢山いる。そういうことをすべて頭にぶちこんだ上で誰とでも、どんな人とでも仲良くできなきゃ、考えが偏る。人間の体だってそうだろ?肉ばっか食ってたら栄養が偏るのと一緒。
海外でどうやったらうまくやっていけるかアドバイスをしよう。
インテリジェンスであること。(知的であること)
英語で伝える能力があること。(できなくても絶対に恐縮しない)
クレイジーであること。
スマイリーであること。(日本人特有の笑顔でごまかすとは別)
アジア人っていうのは確かになめられることがある。でも、誰よりもクールな音楽を知っていて、誰よりもハードコアな旅をしていて、誰よりも酒好きで、同年代の誰よりも働いて稼いでる俺はそんなハードルを感じたことがない。もちろん、ファッション・センスなんかも大切。まず見た目でダサいと思われたらイカンね。
まぁまとめれば、色々なことにアンテナを立てて、沢山経験していればどんどんクールな人間になっていけるってこと。人間的魅力ってのは、人格と経験なんだよ。
最後に。
大学生活、遊びまくって楽しむのはいいが、俗な人間にはなるなよ。色々な奴と遊んで経験を積みつつも、チャラい奴らとは心の中で一線を引けばいい。
そして、行きつけのカフェとバーがあれば文句ない。
まぁせいぜい頑張れよ。