🌎地球と70億の足跡👣~足跡×道しるべ~

社会人になるまでほとんど友達と旅行にも行ったことのない、コテコテの箱入り娘が友人の死をきっかけにバックパッカーになったお話。 ただ、読むのではなく、感じながら一緒に地球を歩いてくれたら嬉しいです

【足跡】22話

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2009.2.27

葬祭場に向かう車の中




怖いくらい心臓は強くゆっくりと脈を打ち
車の窓から,雪がハラハラ降るのを無心で見つめていた




初めて竜太に会った時…
そうあの時も雪が積もっていて
手には大きなクリスマスプレゼントを持っていた



どんな人なんだろう
初対面の人..
無言になったりしないかな?


その割には不安というよりは
少しわくわくするようなそんな感覚で….



あの時はそんなこと考えてた




今日もあの時と見る景色は似ていて
外は真っ白

でも、手に持ってるものはプレゼントなんかじゃない




これから,竜太に会うんだけど
会話ではなく,何を伝えようか…
早く会いたい



気持ちが急かしている感じ
心臓がトクトクと脈打つ








葬祭場に到着




車から降りると
冷たい空気が身体を纏う
黒い喪服に積もる雪

顔に当たる雪は融けて水へと変わる


空を見上げると
なんだか竜太が泣いてるように感じた




【ごめんね】って



【逢いたいよ】って

そう感じた




—待合室—



花束の中に 出発会の時に撮った写真を挟み



竜太から貰ったバイトのTシャツから香る 懐かしい匂い

ラベルには「えりあ」の名前
竜太が無くさないように書いてくれた 大切なTシャツ

親族の方がみえたので挨拶を済ませた


目には涙が溜まっていたが
それがこぼれないよう 必死に堪えた



私よりもずっとずっと辛いと思ったから


目をつぶり,
深呼吸して
堪えた





火葬が行われるために係りの人に案内された




スタスタスタ….




そこへ 竜太がやってきた






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