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eriaと感じる地球   ~足跡×道しるべ~

社会人になるまでほとんど友達と旅行にも行ったことのない、コテコテの箱入り娘が友人の死をきっかけにバックパッカーになったお話。 ただ、読むのではなく、感じながら一緒に地球を歩いてくれたら嬉しいです

【足跡】14話

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【足跡】13話 - eriaと五感で感じる地球 ~足跡×道しるべ~

 

父親の目線】

 

竜太は桟橋に下ろされ、ボクたちは一旦ゲストハウスに戻った

 

この後、どういった順序で手続きが実行されるのか大使館員のKさんが説明をする


警察では、死亡証明書の発行が行われた

 

すでに夜中なので当直の警察官は1人

 

 

それにしてもノンビリとしている

 

話している言葉がわからないこともあってその時間がとんでもなく長く感じられた


事故当時の状況を説明してくれているのはゲストハウスの従業員のおじさん

 

彼は、竜太を事故に遭わせてしまった自責の念から大粒の涙を流しながら土下座して謝った

 

 


ボクは彼の肩を抱きかかえ、立ち上がらせて言った。

『あなたに責任はありませんよ。
 謝らないでください。』


涙を流してくれたことがとても嬉しかった

 

 

妻は、とてつもない悲しみの中、必死で耐えている

 

ボクだって同じだが、やはり『男』だ


我慢できずに泣き叫ぶこともあるだろう妻と一緒に泣いていてはいけないのだ


男として
そして父親としてのプライドをこんな時だからこそ保つ決意をしていた

 

 

 

やっと出来上がった死亡証明書

外の駐車場では竜太を乗せたレスキューの車が待機していた


夜中とはいえ、ここはタイである

半袖で十分な気温


数時間前までの冷たい水の中から
今、竜太は生暖かい車中にいる

 


このまま竜太は死亡証明書を持ってバンコクの警察病院に搬送されるとのこと

 

 

妻がレスキュー隊の一人に言った

『竜太を触らせてもらってもいいですか?』


妻は薄いビニール手袋越しに小さい時の呼び名で声をかけながら竜太の顔を撫で、乱れた髪を整えた

 

『りゅうくん。。。 りゅうくん。。。』

 

 


寝かされた竜太の頭の下には
どこから出たのかわからないが
血液を含んだピンク色の液体が広がっていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

*上記の内容は引用した分が含まれています。
本人の許可を得た上で公開しています。

 

 

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