🌎地球と70億の足跡👣~足跡×道しるべ~

社会人になるまでほとんど友達と旅行にも行ったことのない、コテコテの箱入り娘が友人の死をきっかけにバックパッカーになったお話。 ただ、読むのではなく、感じながら一緒に地球を歩いてくれたら嬉しいです

【足跡】12話

ブログランキング・にほんブログ村へ

前回までのお話👇

【足跡】11話 - eriaと五感で感じる地球 ~足跡×道しるべ~

 

 

 

ブログが日時関係なく投稿してしまっているため見づらくなってしまって申し訳ありません。

投稿して数日経つと順番を整理しているのでカテゴリで見つけると見やすいかもしれません🙇‍♀️

 

 

 

【父親の目線】

 

 

 

ブオオオオオオオオオオ....🚤

 

 

 

 

上流に向かって大きなエンジン音を立てて進むボート


川の流れに逆らって進むボートは水しぶきをあげて、行きよりも大きな音をたてて進んだ

 

 


真っ暗なクワイ川

この大きな川を懐中電灯が小さく照らす

 

 

この空間にはボートのエンジン音だけが鳴り響いていた

 

 


ボクはこの時も感じた

 

(やっぱり気休めだったんだ....

早く戻りたいんだな)

 

竜太に話しかける言葉も、今は無かった

 

 

 


その時だ

 

 

 

ボートを操縦するレスキュー隊員が大声で何かを叫んだ


エンジンがゆっくりと止まる

 

 

 

 

 

真っ暗闇の中

ボートの行く手を阻むように
竜太が現れたのだ

 


そこは川の中央

 

 

 

息のある竜太ではなかった...

 

 

 


暗闇の中、懐中電灯の小さな灯りに照らされた竜太

 

青白い皮膚
膨らんでしまった身体

 


妻の声が闇をつんざいた

『竜太! 竜太ぁーーーーー!!!』

 

 


ボクは・・・

何も声が出なかった
涙も出なかった

 

無意識に震える身体



間違いであってほしいと思った

しかし、発見できて良かったという思いが大半を締めていたのだと思う

 

 

そして、奇跡を感じた

 

 


2日間、大勢の人が日中捜しても見つからなかったのに

何故この暗闇の中
たった1艘のボートが竜太を見つけられたのか....

 

 

 

さっき通ったばかりの場所...

しかも川の中央...

何故通った時に見つけられなかったのか...

 

 

 

川の流れの速さからして
流されていたとしたら
もっと下流に流されていてもいいはず...

 


たくさんの人の祈りが通じたんだ


そしてボクたちが来たことを知り,姿を現したに違いない

そう感じた

 

 


小さい頃は、とても甘えん坊で
3歳になっても母乳を飲んでいた竜太。

 

 

しかし
幼稚園に上がった頃からは
ボクたちに何の苦労をかけることなく
自分のことは自分でやってきた

 

 

竜太の最期のボクたち両親への甘えだったんだろう

 


『母さんと、父さんが来るまで
 誰にも見つからないよ!
 だから、早く捜しに来て。』

 

 


竜太

 

これで間違ってないよな?
お父さんが感じたことは、お前が願ってた通りだよな?

 

 

 

パンッ

 

パンッ

 

 


竜太が見つかったということを知らせるための銃声が真っ暗な空に響き渡った

 

 

 

 

 

*上記の内容は引用した分が含まれています。
本人の許可を得た上で公開しています。

 

 

今ランキングに参加しています。

みなさんの1クリックが励みになります

応援していただける方はページ上下にある球体の足跡マークを1日1回クリックしてくださると嬉しいです