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eriaと感じる地球   ~足跡×道しるべ~

社会人になるまでほとんど友達と旅行にも行ったことのない、コテコテの箱入り娘が友人の死をきっかけにバックパッカーになったお話。 ただ、読むのではなく、感じながら一緒に地球を歩いてくれたら嬉しいです

【足跡】7話

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 前回までのお話👇

【足跡】6話 - eriaと五感で感じる地球 ~足跡×道しるべ~

 

父親の目線】




2009年2月20日(Fri) PM23:00




こんな時間に中島(竜太)家の電話の呼び出し音がせわしく鳴った。



次男が電話を取った。

 

 

「お父さん、タイの日本大使館から電話。。。」

 

 タイには長男の竜太が2月4日から旅行で出かけている。

 

 

 

いやな予感・・・

 

 

 

次男も、それを感じ取っていたのだろう
暗い声で僕に電話を渡した。

 

 「実は竜太君が、こちらの時間の17時半頃に

カンチャナブリという場所にある川で流され、2時間程
捜索している現在、行方がわかっていない状況です。」





 

その言葉を聞いて一瞬冷たい空気が流れた気がした





冷静に聞いているつもりだった。

 しかし、冷静ではいられなくなっていた。




「それで、ご家族の方に来ていただきたいのですが
いかがいたします?」



いかがいたしますって、どういうことだ?

わからない。。。

 

それこそ、どうしたらいいのか。

かえって、指示を与えてほしいとさえ思った。

 とにかく、思考が狂っている。



 

 

 

 

 

嘘だろ

 



そんな表現は当てはまらない。

 どんな状況であるのかは理解できているのだ。

 

竜太がタイの川で流されて、見つかっていない・・・

 

 

 

立っている足が震える。

その震えが全身を伝った。

 

しかし、涙を流すことはなかった。



信じていたから?



そうでもない。

 何がそうさせたのか今もわからない。




 

 

大使館との会話を不安そうに見つめる妻。

  

電話を切った。

 

「竜太はどうなったの!?」

 

 

大使館から聞いたままを話した。

 全身の力が抜け、妻は泣き崩れた。

 

 

「大丈夫!竜太が見つかってないってことが生きている証拠。 竜太が頑張っているのに俺たちが泣いてどうする!」

 

 

 

この言葉が正解だったのかわからないが

 ボクはそんな言葉で妻を励ました。

 

 

 

しばらくの間の静寂。

 小学6年の末娘は、この出来事に気づくことなく眠っている。

 




 

今は竜太の無事を祈るしかない。

こんな夜中に何もできないのだ。

 

朝を迎えると、どんな行動をしなければいけないんだろう?

 何がどうなるのか?

 



もう少し時間が経って大使館より竜太の無事の報告が入るはず!

 そう信じて一人寝室に入った。

 



家族の前で動転している姿を見せられなかった。

 それは家族を不安にさせるばかりだから。




そのあと,不安という大きなプレッシャーに押しつぶされそうになった

夜遅かったが,信頼する友人にこの話を聞いてもらった

そこで,我慢していたものが堪え切れず爆発した。






そこには不安・悲しみ・人の優しさ

 ボクの心の中では様々な感情が混ざり合っている。

 


そして家族に聞こえないよう、布団に突っ伏して

大きな大きな声で泣いた。

 




 

とにかく竜太の無事を祈った

 

 

 

この世で最大の祈りとともに。。。

 

 *上記の内容は本人の許可を得た上で公開しています

 

 

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